こんにちは♪サービス事務の安髙です(^^)/

10/24から11/4まで東京ビッグサイトで開催されていた「東京モーターショー2019」(^◇^)2年に一度のクルマの祭典という事で、足を運ばれた方も多かったのではないでしょうか?私はスケジュールの都合がつかず行けなかったのですが、クルマが大好きな工場長(写真にも写っています♪)率いる、つたえファクトリーの男性スタッフ数名は、休日を利用して満喫してきたそうです(*^_^*) 今回はBMWの出展がなかったのが残念でしたが、日本導入40周年を迎えたアルピナのブースは、ワールドプレミアの「B3リムジン」を始め、ジャパンプレミアの「XD4」や、「B7リムジン」「XD3」などが展示され、見応え十分♪私も見に行きたかった~(*_*)!実際にご覧になった皆さん、是非お話を聞かせてくださいね(●^o^●)

それでは本題です!前回に引き続き、E46 アルピナB3 3.3のエンジンオーバーホール作業をご紹介します(^_^)v

今回はいよいよ、エンジン本体をばらしていきたいと思います!

まずは、ヘッドカバーを開け、エンジン正面に付いているVANOSシステムを外します。通常E46はダブルVANOSですが、今回作業しているB3は、シングルVANOS。つまり、E46 B3のベースとなるエンジンは、前モデルのE36という事ですね(゜o゜)

VANOSが外れたら、カムスプロケット、タイミングチェーンを順に外します。

エンジンオーバーホールは作業工程が多いので、ところどころマーキングをしながら進めていきます。後で組み付けるときに迷わないように外していくことが重要です(*^_^*)

カムシャフトとHLA(ハイドロリックラッシュアジャスター)が外れました(^^♪

HLAは、バルブクリアランスを自動で0に保ってくれる部品で、走りを追求したスーパースポーツカーや、旧車と言われるような古い車以外は、ほとんどHLAを使用しています。

余談ですが、M54エンジンでたまにこのHLAが故障し、エンジン不調になってしまうことがあります。冷間時に特定のシリンダーでミスファイアが起こり、エンジンチェックランプが点灯したりします。スパークプラグやイグニッションコイル、インジェクターを換えても直らない場合は、このHLAが悪さをしている可能性が高いんだそうです(~_~;) M54エンジンで冷間時のエンジン不調に悩まされている方は、このHLAの交換で直るかもしれません(^^)v

シリンダーヘッドが外れました\(^o^)/

ストレートエッジという専用工具を使い、歪みが無いかチェックします(゜-゜) ヘッドはアルミで出来ているので、オーバーヒートさせたりすると歪みが出てしまい、面研する必要が出てしまうのだそうです。ちなみに、アルピナやMモデルでは面研はできない程スキッシュエリアが狭いそうで、熱処理で歪みを修正するんだそうです。今回は歪みが無かったので、そのまま洗浄していきます(^^)

走行距離20万キロ超えのエンジンですが、燃焼室の状態は良好です(^^♪ オーナーさんがきちんとメンテナンスされていたのを感じ取ることができます(*^_^*)

右側の大きいバルブが吸気側、左側の小さいバルブが排気側です。ピストンの力で吸い込まなければならない吸気側のバルブは大きく、爆発による圧力で出て行く排気側のバルブは小さく作られています。よく考えられていますね~!車の構造には驚くことがいっぱいです(゜o゜)

こちらはシリンダーブロック側です(^^)v

今の車はアルミブロックが主流ですが、頑丈な鉄ブロックならではのチューニングもあります♪こちらのシリンダーブロックは、加工してボア径(シリンダー外径)を拡大し、オーバーサイズのピストンに交換することによって排気量を増やす「ボアアップ」が施されているんだそうです(゜-゜)

私にはまだまだ難しい話ですが、石井さんは「個人的には大好き♪」と嬉しそうでした(^O^)

今度は、ピストンとシリンダーを見てみましょう(*^^)v

さすがに20万キロ超え、、、シリンダーのクロスハッチ(シリンダー壁面にオイルを溜める溝)が薄くなっていたので、オーナーさんと相談の上、内燃機屋さんに再ホーニング(真円度や円筒度の高い精密仕上げを行う加工の事です。アルピナではこれ以上ボアを上げることはできないので基本的にはホーニング加工を行います。)してもらうことにしました。

腰上、腰下共に状態の確認がとれたところで、今度はシリンダーヘッドからバルブを取り外します。

以前、ヘッドのオーバーホールの記事で紹介したように、バルブスプリングコンプレッサーという専用工具を使って外していきます。前回は4気筒なので16箇所でしたが、今回は6気筒なので24箇所です。とても大変な作業ですが、状態を確認しながら、1本1本丁寧に外していきます(^^)

外れたバルブとバルブスプリング、リテーナーです。バルブのフェース面(バルブシートに当たる所)に異常がないか確認します。

多少の摩耗や荒れはあるものの、今回バルブは擦り合わせを行い、組んでいくことにしました(*^^)v

こちらは、バルブのコッターピン。エンジンの中で一番小さい部品です(^O^)

バルブ、スプリング、リテーナーをシリンダーヘッドに固定している部品で、小さいけれど重要な部品なんです。合計48個、失くさないよう注意が必要です(゜-゜)

ようやくシリンダーヘッドがバラバラになったので、洗浄の作業に入ります(^_^)v

実はこれが一番大変なんです(@_@;) 長年動き続けたエンジンの燃焼室に付着したカーボンはかなり固く、ちょっとやそっとでは落ちません、、、特殊な洗浄剤などを用いながら、根気良く洗浄していきます。仕上がりが楽しみですねぇ。

今回のご紹介はここまで♪次回は、ピカピカになったエンジンを組み上げていくところをご紹介していきますので、楽しみにしていて下さいね(^_-)-☆

最後になりましたが、つたえファクトリーの新しい仲間のご紹介です!先月からサービス部門に加わった、整備士見習いの佐藤君です!(^O^) 若くてとっても元気なので、見かけたら是非いじってあげて下さいね(*^^)v

 

11月に入り、朝晩の冷え込みが強まってきました(>_<) 日中との寒暖差が激しく、体調も崩しやすい季節になりますので、皆さんもお身体に気をつけてお過ごし下さい(^^)

 

それではまた次回、お会いしましょう♪